WILD THINGS
WILD MY THINGS 私のワイルドなシングス。 Vol.5

HOUYHNHNM|DEPUTY EDITOR

YOSUKE ISHII

WILD MY THINGS Vol.5

3レイヤー ライトモンスターは
街のコーディネートにもユーティリティ
時代のキーマンが愛用しているワイルドシングス。そして2022年シーズンのコレクションから、いま一番気になるワイルドシングスのアイテムを聞く、連載企画「WILD MY THINGS|わたしのワイルドなシングス」。第5回はWEBマガジン「フイナム」の副編集長、石井陽介さんが登場。目利きならではの愛用品、そしてこの春から活躍しているという2022 SPRING & SUMMERの注目作について話を聞く。
石井さんの愛用品|OWNER’S ITEM
77サーカ×ワイルドシングス
ラスタープリント M-48 テストサンプル コート
「ヴィンテージのハッピースーツと悩みましたが、最近、一番気に入ってるモノといえば77サーカ×ワイルドシングスのM-48ですね」。じつは石井さんはハッピースーツのロングサイズを2000年代から所有。今でもキャンプシーンのアウターとして活躍しているそうだ。ただ、近頃一番愛用しているものが、2021 AUTUM & WINTERに登場した77サーカ×ワイルドシングスのM-48 テストサンプル コートだそう。「2020年の秋冬に発売した77サーカ×ワイルドシングスの第一弾のコラボ、M-48 モンスターパーカを購入し、これがかなり調子がよくて、よく着ていました。そして翌年、第二弾として登場したM-48 テストサンプル コートも迷わずGET。M-48コートのテストサンプルをベースにしながら、M-65フィッシュテールパーカをMIXしたディテール使いが、古着好きの琴線に触れましたね。パッと見た印象はモッズパーカぽいけれども、M-48のアームのシガレットポケット、テストサンプルにある胸のスナップボタンなど、ディテールの取捨選択が巧み。おいしいところをわかってるデザイン、ディテールワークがたまりません」。
「ただしマニアックなだけじゃなく、ファッションとしてもめちゃくちゃカッコいい! 他に類を見ない圧倒的なサイズ感で存在感抜群なうえ、ウエストのドローコードをギュッと絞ったシルエットも、これまたオシャレ。それにゆったりしたサイズ感に、フードなしのスタンドカラーなのでレイヤードも自在。インナーからタートルネックを見せたり、スウェットパーカのフードを出したり、いろいろなコーディネートが楽しめて、着るたびに気に入っていきました。プリマロフト入りで温かいうえ、ボリュームに反してめちゃくちゃ軽く、ストレスなしで着られるのも最高でしたね」。
石井さんのおすすめは
3LAYER LIGHT MONSTER
2022 SPRING & SUMMERに登場した新作、3レイヤー ライトモンスターを早速使っているという石井さん。「強烈なボリューム感のあるモンスターパーカが好きだったので、はじめはボリュームを排除したライトモンスターって成立するのかな?、と思っていました。ただ実際に見てみると、これは違うモノとして魅力があるのではと感じたのです」。
「ライトモンスターは、PCUのオーバーコートであるモンスターパーカのゆったりとしたシルエットを踏襲しながら、3レイヤーの防水透湿シェルを使用して、ハリがあってスマートな印象もある。いい意味でモンスターパーカの野暮ったさを感じさせつつも、うまいこと都会的に着られるんですよね。春のライトアウターとしても活躍しましたが、シェルとしての性能も文句なし。先日、大雨のなか10時間、バスフィッシングをしました。そのときに着用していたのですが、水の浸入は一切ありませんでした」。
ライトモンスターは、コーディネートにおいてもユーティリティな点が魅力という石井さん。「ゆったりしたシルエットでレイヤードしやすく、とくにブラックはどんなインナーやボトムも選ばないんじゃないでしょうか。個人的にはダークトーンの合わせが好きですね。身頃の大ぶりなポケットや、裏地のジップポケットも使い勝手がいいですね」。ライトモンスターはアームロゴもシェルと同色にしたミニマルなデザインで、コート感覚で着用可能。3レイヤーの防水透湿シェルは、フィールドユースから梅雨時のアウターとしても重宝する一着だ。3万9600円。
PROFILE
石井 陽介
フイナム 副編集長
ヒップなファッション、カルチャー、ライフスタイルなどの情報を配信するWEBマガジン、フイナムのエディターとして活躍。古着に加え、ミリタリー、アウトドアといった、ギアウェアをこよなく愛する。釣りやキャンプなどで、ギアウェアの真価に触れることも多い。
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