WILD THINGS
WILD MY THINGS 私のワイルドなシングス。 Vol.17

MODEL / DJ

UNA

WILD MY THINGS Vol.17

代名詞でもあるミクスチャースタイルを培ったのは
沖縄仕込みのチャンプルー文化
時代のキーマンとワイルドシングスがクロスオーバーする連載企画「WILD MY THINGS」。第17回はモデル、DJ、クリエイターとしてマルチに活躍する、UNAさんが登場。
インプットの源泉は年間150本鑑賞している映像作品
――UNAさんはモデルに加えて、MATCHAさんと一緒に活動されているDJデュオや、クリエイティブクルー・OWNCEANなど、マルチに活動されている印象があります。日々さまざまなインプットをされているかと思いますが、その中でも特に映画鑑賞がお好きだとか。

UNA:映画に限らず、ドラマや映像作品は日常的にたくさん見ていますね。休みの日は映画館にも行くし、サブスクリプションサービスで自宅でも見ているので、多いときだと1日6本ほど見ています。いま、SNSで一番好きなのがFilmarksなんですよ(笑)。見た映画、見たい映画をマークしたり、映画の感想をシェアしたりして、とにかく楽しいですね。Filmarks上で管理している見た映画の本数を振り返ってみたら、今年は年間で150作品くらい見ていました。
――それはすごいですね。もう、毎日のように。

UNA:はい、毎日何かしらは観ていますね。インプットもできるし、Filmarksで感想を書くことでアウトプットもできるし、すごく大好きで大切な時間です。
――今回セルフスタイリングしていただいたうちの1体は、映画館に映画を観に行く際のスタイリングということで。

UNA:リラックスをテーマにしつつ、ゆったりしたシルエットと心地よい素材使いを意識しました。映画館でも自宅で映画を観て過ごすときのようなスタイルにすることで、自分の五感がリラックスするから、物語に集中できますね。
Photo by MATCHA(OWNCEAN)

映画はたった数時間でいろんな世界や感情をあじわえるから大好き!
ファッションや音楽に活かせるインプットも多いです。居心地の良いスタイルなら物語にも集中できるから、
ビックサイズでまとめつつ、ニットハーフパンツで自宅で過ごしているかのようなゆったりムードを。
全体のトーンをまとめて、足元にはブーツを合わせることでカジュアルな中にもレディライクを意識。
このアウターはインナーがボアになってるから毛布に包まれてる感覚まで自宅仕様です(笑)。
こういう日こそ、着心地優先でお洒落を楽しむのが好きです。
――次のスタイルはオールブラックで、こちらはそういう意味ではONの状態のように見えますね。

UNA:お仕事で1日に展示会や打ち合わせなど、いろんなシチュエーションでいろんな方とお会いすることがあるので、そういうときはブラックのアイテムを自然と手に取ってしまいます。ブラックだとどんなシチュエーションでも邪魔しないというのもありますし、モノトーンのスタイルは自分らしさがあり、気が引き締まるんですよね。いつもだったらブラックのアウターを合わせるのですが、今回は初めて白で〆てみました。素材もパテント、レザー、ボアと1体の中でいろんな素材を使っていて。モノトーンのスタイルは素材で遊ぶとより映えるから、そういうアイテムでまとめることが多いですね。
お仕事や展示会巡りなど、アクティブに動く日はどこで誰とお会いしても大丈夫なように
気が引き締まるブラックコーデで決めるのが定番。
ホワイトで全体を〆ると重たくなりすぎず、コントラストでよりシャープな印象もプラスされる気がします。
ボア、レザー、パテントなど異素材ミックスは遊び心も満たしてくれて
なにより寒がりな私にとっては防寒にもなり、外にいる時間が長くても安心!
――3つめのスタイルは、これは公園ですかね。

UNA:自然の中でぼーっとする時間が大好きで、大きな公園によく散歩しに行くんです。結構、いろんなことを深く考えてしまうタイプで、窮屈に感じてしまうことがあるのですが、そんなときは気張らない服装で公園に足を運んでいます。自然の中にいると自分を解放しているような気分になるんですよね。公園では大好きなデニムで過ごすことが多いかもしれないです。デニムは昔から好きでよく穿いています。そう考えると、これが1番ナチュラルで、OFFの感じですね。
天気の良い日はコーヒーをテイクアウトしてお散歩しながらリラックスタイム。
季節の風や香りを感じながらゆっくり過ごすことで日々の凝り固まった思考から解放される贅沢なひと時。
そういう日はナチュラルな自分でいられるよう、普段から愛用してるデニムや肌触りを重視したアイテムを選びます。
ホワイトカラーのアウターが柄on柄のコーデを爽やかに纏めてくれます。冬の澄んだ空気にもぴったり。
――今回3スタイルで着回していただいた『FLUFFY BOA REVERSIBLE COAT』はいかがでしたか?

UNA:リバーシブルだからいろんなシチュエーションに応じて着回しができますよね。素材もほっこりとしたボアとスポーティなナイロン素材で、裏表の表情にギャップがあって、それが自分の好むスタイルにもよくマッチしているなと感じました。これまで白いアウターを持っていなかったので、自分で選んだものの「どうやってコーディネートを組もうかな」と考えていたのですが、やはりリバーシブルは便利です(笑)。いろいろ考えてスタイリングして、楽しく着ることができました。それに軽くて暖かいから、アクティブに動く日にもぴったりですね。
自然体で取り入れていた“チャンプルー文化”
――なるほど。ところでUNAさんのスタイルって、いろんなものがMIXされていますよね。

UNA:あ、結構そう言っていただくことが多くて、なんでだろうって考えたことがあるんです。年代やメンズ・レディース、さまざまなカルチャーを持つブランドを混ぜ合わせるスタイルは、自分としては無意識のうちにやっていることですが、沖縄って“チャンプルー”ってあるじゃないですか。“かき混ぜる”って意味なんですけど、沖縄のカルチャー自体が結構“チャンプルー文化”で、日本のものもあるし、中国、アメリカのものもある。いろんな文化が混ざっていることを心地よく感じるのは、それが理由かもしれないです。
――チャンプルー文化。なるほど。

UNA:もともと、1つの枠組みに向かってパチってキメるよりは、いろんなものがMIXしたことで生まれるラフさみたいなものが好きなので、多分、自分の性格にも合っているのかもしれませんね。
――それと、お話ししていて感じたのですが、ご自身のことについての言語化がすごくお上手ですよね。

UNA:え、本当ですか? 嬉しい(笑)。
――普段からそういうふうに言語化してらっしゃるんだろうなって。

UNA:それは読者モデル時代に鍛えられたのかもしれません。いわゆる、アンケートですね。自身の私服で組んだコーディネートに対して「なんでこれを選んだのか」とか「なんでこういうコーディネートにしたのか」みたいなモノを書くんですよ。でも、読者モデル時代は全然うまく書けなくて。というのも「好きだから」以外の理由が特になかったんです(笑)。厳密には、なんとなく感覚としては理由があるんですけど、当初は言語化するのがすごく苦手だったんですよね。
――なるほど、アンケートですか。

UNA:でもそれこそ、映画を見るようになって、気になる対象があったら記事やインタビューを読むようになり、そうしているうちに、やっぱり自分が思うことをしっかりと言葉にできるのって、素敵なことだなと思うようになったんです。感覚で分かり合えるのも素晴らしいことだけど「ここがこうだからいいんだよね」「こうなってるから面白いんだよね」という、シェアの質を高めることで説得力も生まれるし、有意義な発信もできるだろうなって。そう気が付いてからは、意識的に自身の考えや意図を、自分の言葉で話せるようにしています。
PROFILE
UNA
モデル / DJ
沖縄県出身。モデルとしてファッションメディア、CM、音楽シーンと多方面で活動中。また、さまざまなブランドのパーティーへのDJ出演や、写真、映像、アートなどを表現する「OWNCEAN」としても活動中。2021年、オリオンビールの新商品ハードセルツァー「DOSEE」のTVCMに出演。
INSTAGRAM : @unakinoco
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