WILD THINGS

vol.1 - 後編 -
更科 有哉
Yuya Sarashina
アシュタンガヨガ指導者
2007年からアシュタンヨガの総本山で修行を始めた更科さん。以来、毎年数カ月はインドでの修行、日本へ帰国するとインストラクターとして活動しています。今回はそんなライフスタイルについて聞いてみました。
――ヨガインストラクターとしての活動はいつから?
Yuya:2009年からです。前回も話しましたが、もともと旅が好きで、旅をしながらいろんな場所で、ヨガを伝えていくことができたらいいな、と考えていました。
そこで日本を車で一周しながらヨガを伝えていく、「INTO THE MIND TOUR」を始めました。3か月かけて、地図を見ながら各地を回り、昼はヨガのワークショップを開催するんです。
初めの頃は、トラックの幌の中で寝泊まりしてたり。これが楽しくて、かれこれ9周くらいはしているかな? 年々全国各地を回っているとネットワークも広がっていくし、またその人たちに会うのが楽しみになります。
――ヨガと旅は相性がいい?
Yuya:ヨガは平らなところにマットを敷くだけでできます。すぐにできるのがいいですね。またスポーツのように競わなくていいし、いろいろ面倒臭くなくていい。
旅先のリラックスできる場所で、朝早く起きてヨガのトレーニングを行うのは、とても充実したひとときです。ワークショップで各地の人たちと、一緒にヨガのよさを共有できるのも醍醐味ですね。
――これまでのツアーのなかで、印象に残っている場所はどこ?
Yuya:徳島県海陽町の久尾というところですね。友人が自給自足の生活していて、とても山深い場所で、水がめちゃくちゃうまい。その水で作物を作ったり、食事もすごくおいしい。ゆったりとしたライフスタイルで、ヨガを行って自分自身を観察する場所としてもよかった。とても気に入りましたね。
――食事は気を遣ってる?
Yuya:食べ物はいろいろ試しています。これは向いている、向いていないなとか、自分の体のことがわかるようになり、ヨガを行ううえでも大事な1ピースになるからです。最近はスムージーやコールドブレスジュースを、一日何杯も飲みますね。自然と健康的になっていると思います。
――東京に滞在している普段は、どういうライフサイクル?
Yuya:週末に全国の各地、海外でヨガのワークショップを行っていて、平日は東京の道場でトレーニングしています。ツアーもいいけど、こうして毎週旅に出るようなライフスタイルも楽しいですね。
――年間のスケジュールは決まっている?
Yuya:今年は2月から3月末までインドで修行していました。帰国後は週末に各地でワークショップをしています。またここ最近の課題をクリアするにはまだまだ練習が必要で、ツアーには出ず、自分の練習に集中するようにしました。来年はインドから帰国したら、10周目のツアーに出ます。
――今後の目標は?
Yuya:今の活動を継続しつつ、いずれは道場を持ちたいと考えています。自然の多いところがいいですね。窓から森や海が見えるようなところに。
もちろんアシュタンヨガのアーサナー(修行)もがんばりたい。私がヨガをやってきて思うのは、ヨガってやればやるほどよくなるんですよ。フィジカル、メンタル、仕事、人付き合い、もう全てが。体も柔らかくなるけど、心も柔らかくなる(笑)。
逆に、「怠け者にはできない」という教訓もあります。またアーサナーを続けるだけでなく、嘘をつかない、人のものを盗まない、誠実であるなど、「8支則」という生き方の教え、精神性のもとで生きていかなければなりません。ただ私の場合はフィットしているというか、苦には感じないんですよね。
――ヨガも上達して、心身が充実して、仕事もうまくいくようになる。いいレールに乗っている、サイクルに入っているような感覚はある?
Yuya:あります。ヨガはやってさえいれば、どんどんよくなっていくのがわかります。正直、私は東京にいるときは、週休5日みたいなものですよ(笑)。
だって平日はヨガの練習をして過ごして、週末に仕事に出掛ける。こんなライフスタイルの人、なかなかいないでしょ? 親には、もっと働けっていわれるけど(笑)。
ただこうした生活ができるのは、ヨガにのめり込んで、アシュタンガヨガのオーソライズドティーチャー(総本山のKPJAYIから与えられる正式指導者資格)として、手に職をつけることができたのが大きいと思います。
――ヨガとアウトドア、共通するところはある?
Yuya:メンタルまで身軽になれるところですね。私は旅が好きで、日常的にも多いし、生活そのものがアウトドアみたいなところがあるので、ワイルドシングスのアイテムにも共感が持てます。
デナリジャケットはワイルドシングスの代表作で一番スペックの高いモデルだけど、ギミカルすぎずシンプルなところがいいですよね。すっきりと凛とした雰囲気が、ヨガと通じるところがあるように思えます。
Profile
更科 有哉/Yuya Sarashina
1977年北海道に生まれ。20歳で俳優を目指して上京。
その後独学でヨガを学び始めた後、2007年から定期的にインド南部•マイソールにあるアシュタンガヨガ創始者の道場に通い、
2010年正式指導者資格であるAuthorizationを2011年Authorization Level2を与えられる。
その高い技術と集中力から生み出されるAsana(ポーズ)は正に肉体のArtと呼ぶに相応しく、世界最高峰の巨匠 マリオ・テスティノ氏の撮影に同行。
ファッション誌 VOGUEに掲載され、2015年には同氏の写真集『 Sir 』にも掲載される。2009年からは毎年車での日本横断Yogaの旅《 INTO THE MIND TOUR 》でその魅力を発信し続けているアシュタンガヨガの日本の第一人者。2014年 Best of Yogi受賞。
by YogaJournal Japan
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