WILD THINGS
WILD TRIP Vol.2 兵庫三田編

UNBY GENERAL GOODS STORE SANDA

小林悠基 | 石橋玲央

WILD TRIP Vol.2
兵庫三田編

UNBY 小林さん/石橋さんの
ワイルドなトリップ。
アウトドアアクティビティを通じてWILD THINGSの真骨頂に触れる連載企画『WILD TRIP』。Vol.2は、兵庫県三田市、UNBY GENERAL GOODS STORE SANDAの小林悠基さん/石橋玲央さんが登場。
穏やかに流れる時間に
贅沢さを感じる。
UNBY GENERAL GOODS STORE SANDAは、豊かな自然と青野ダムが眼前に広がる、好立地この上ないロケーションにある。この青野ダムはバス釣りの名所としても名が通っており、それもあってか、同ショップの店長である小林悠基さんとバイヤー兼スタッフである石橋玲央さんは、共通の趣味である釣りを通して常日頃から自然とのコミュニケーションを図っている。
この日はお店のオープン前に集合をして行われる、恒例のバス釣りに同行させてもらった。それぞれ釣り歴は、小林さんが24年、石橋さんが18年。ギアに関してもなにやらこだわりが多そうだ。
整頓されたルアーケースには大小さまざま、多彩なルアーが並ぶ。「中学生の頃にこの青野ダムで釣りブームがあったんです。僕もそれに乗っかり、釣りを始めました。好きなギアで固められるようになったのは大人になってから。今は、その頃に憧れていたギア一式を買い集めて、のんびりと釣りを楽しんでいます(笑)。性能は見つつも、デザインを好きになって買うことが多いですね」。小林さんはロッド、リール、ルアーともに<メガバス>のものを使用している。
小林さんと同様に石橋さんも、使い勝手のみでなく見た目も重視したい派。特にルアーにはこだわりがあるそう。「やっぱり、かっこいいルアーで、かっこいい魚を釣りたいなって。『今日はどのルアーで釣ろうかな?』といつもその日のタックルを選んでいます」。石橋さんの最近のお気に入りは<ノリーズ>のロッド、<フルーガー>のリール、<ラパラ>のルアー。準備ができたらボートをレンタルして、いざ湖へ。
レンタルボートショップ・aonoの店主と「今日はどうですかね?」『いや〜、今日は厳しいかもね。ブッシュに上手いことキャストできれば……』などと会話をし、湖の状況を確認。どうやら、この日は前日の雨天や季節柄、なかなか渋めらしい。さて、どうなるか。
兵庫県三田市に位置する青野ダムの別名は千丈寺湖(せんじょうじこ)。おかっぱりからでも釣りができるポイントが多く、この日も朝からちらほらと釣り人たちの姿が。ダム周辺には無料の駐車場が点在しており、さらには公営のバーベキュースペースもあるため、家族連れでアクティビティを楽しむ事も可能だ。トイレも設置されているので、釣りガールや子供がいても心配なし。
船上では穏やかな雰囲気で会話を楽しんでいたお二人。どのような会話をしていたのか聞くと「釣りの話もしますが、仕事の話をすることも多いですね。僕が店長で石橋くんがバイヤーなので、コミュニケーションを取りながら仕事を進めた方が、何かと円滑なんですよね」と小林さん。仕事の話と言えど、そこには終始リラックスしたムードが漂っている。
そのまま「もちろん釣れたら嬉しいんですけど、それよりも最近はこのゆったりとした時間を贅沢だと感じています」と続けた。「ストイックに釣りたいときもありますが、この日常と非日常の間のような時間は大切にしたいですね」と石橋さんもこれに同意する。和やかながら、aonoの店主におすすめされたスポットを果敢に攻めていく二人だが、その釣果やいかに。
ギアもウエアも、
機能面と見た目を両立したい。
湖上に出てからおよそ1時間が経過。厳しい戦いが続くが、二人はそれを全く感じさせない。「時間が許す限り、いつまででもこうしていたいですね(笑)」と笑う石橋さん。少しずつ風も出てきたところで、動きが少ない釣りの際にはどのような基準で洋服選びをするのかが気になってきた。
今日みたいに風がある日は、遮るものがないとダイレクトに風を受けることになるので、防風性のあるアウターが頼りになります。それと釣りの機材が多いため、極力それ以外の荷物は少なくしたい。なのでアウターにはレインウエアの代わりになるような撥水性もあると良いですし、針が刺さったときに引き裂きに耐えられる強度があれば言うことなしですね」。小林さんが着ているのは、1990年代に登場した『シャモニージャケット』をアップデートした2023年の最新モデル。サプレックスナイロンならではの軽量性と高い繊維強度が釣りにもぴったりだ。
アウトドアムードを引き立てるバンブー柄のセットアップはグレインリップ素材。それに同じく『シャモニージャケット』を羽織った石橋さん。いずれもアウトドアアクティビティに最適な機能面と強度、加えて都市での着用も容易に想像ができるファッション性を備えている。「ギアもウエアも、見た目と機能性の両軸で選びたいです。趣味だからこそ妥協せず、本気で楽しみたいですね」。
ちなみにこの日の釣果は残念ながら坊主。aono店主のタレコミ通り、厳しい条件下での釣りではあったが「こういう日もあります。でも、またいつでもできますから(笑)」と話す二人だった。
撥水、防シワ、UVカット機能をもつサプレックスナイロンを採用した『シャモニージャケット』。薄手で軽量でありながら、ナイロンならではの高い繊維強度と防風性を担保する。
バンブー柄の『グレイン リップ BDU ジャケット』はその名の通り、前身頃4つのフラップポケットや比翼仕立ての前立てなどミリタリーのBDU JACKETを再現。ややゆったりとしたサイズ感でラフに羽織れる一着。セットアップのショートパンツ、同素材のハットと合わせるのもおすすめ。
SHOP INFORMATION
UNBY GENERAL GOODS STORE SANDA
(兵庫県三田市末 2189-1)
「鞄も人も中身が大事!」をコンセプトに、キャンプや大自然のなかでのアクティビティが体験出来る、UNBYの複合型ストア。店舗横には『UNBYボウルスタンド』を併設。すぐ目の前には千丈寺湖や緑深い山々などの三田の自然が広がり、レンタルバギーやレンタサイクルも用意。ウッドデッキではレンタル機材で手ぶらバーベキューを楽しむことができる。青野ダム記念館として使用されていた建物をリノベーションした、海外建築のようなモダンな佇まいが特徴。
PROFILE
(L)小林悠基
UNBY GENERAL GOODS STORE SANDA
店長
関東でいくつかの職業を経験したのち、地元の三田にUターン。趣味のキャンプやテントサウナを一緒に楽しんでいた友人からUNBYを紹介され、2020年に入社。現職に至る。
(R)石橋玲央
UNBY GENERAL GOODS STORE SANDA
ショップスタッフ / バイヤー
自動車整備士として3年間勤務したのち、退職。当時、UNBYの堀江店に頻繁に足を運んでいたこともあり、その縁でUNBYに入社。現職に至る。
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